世界の巨匠たちと
誠に恐縮なのですが 世界の巨匠たちがわざわざ泉州まで遊びに来てくれました
ドイツのモノタイプで大活躍なさっている小林章さんは
土曜日に大阪でのイベントに出演されていたようです
『たずがねゴシック』という書体製作に関する講演です
全世界で話題になっている『たずがねゴシック』の製作メンバーである土井遼太さんも来てくれました
それから なんとなんと! 我らがスター 写研のナールやゴナを創った文字の天才
巨匠 小林章さんでさえ『雲の上の存在』とあがめる
我らからしたら宇宙から来ていただいた という感じの
中村征宏師匠までが やってきてくれました
昼すぎに着いて夕方までおられる という事でしたので
我々は 肉を焼いたり ししゃもを焼いたりしながら
皆さんがやって来るのを 待ちました
中村さんとお会いするのは これで2度目ですが
一緒に筆を持って あれこれ言いながら作業をしたり
それについてのお話を聞くのは初めてでした
まさに 我々からしたら 夢のような時間でした
Kカンバンの板倉君と知り合ったのが 今から約30年前
若かりし修業時代
お互いに その当時 というか 今でも最高の
日本語ゴシック体である『ナール』や『ゴナ』を真似して書くという事に一生懸命取り組んでいた頃から
顔を合わせば その事ばかり ほんまに『馬鹿の一つ覚え』のように
『ナール』がどうのこうの 『ゴナ』がどうのこうの
と 酒を飲んだら それこそ一晩じゅう その話を飽きることなく話し続けてきました
『ナール』や『ゴナ』は PCの書体としては とうとう世に出ることはなかったのですが
印刷物などを見て 真似をし続けました
写研という会社から出ている 写植用の書体である という事はすぐにわかりましたが
その書体を創ったのが 中村征宏氏である という事を知ったのは
随分 年月が経ってからでした
30年間 僕たちの『酒の肴』として君臨し続けた御本人と
こうやって 文字を書いて遊べるなんていう事が実現するなど 夢にも思っておりませんでした
小林さんには 本当に感謝しております
最後は大きな一枚の紙に みんなで文字を書きました
※一番右の背中を向けているのが中村さん・右から順に たずがねゴシックの土井さん・和文と欧文の上田さんの奥さん・中村さんの娘さん ともこさん←めっちゃ面白い人でした
一番上の見出しはKカンバンの板倉君 2行目を僕が書きました
※この模様は後日youtubeに載せます
出来上がった紙を持って 皆で記念撮影!
巨匠2人と 看板屋のオッサン2人でも記念撮影
最高でした
生きていれば 良い事というのはおきるものなんですね
まじで 夢のような一日でした!
仕事は今週付けに行く看板などを作っています
これは 板面を差し替えできるようになってるんです
それからそれから
またまた 音頭幕の製作を開始しております
ベルベットの生地に 金や銀のラメ生地に芯を裏張りした切り文字を貼り
その周りをかがる『アップリケ刺繍』という技法で作成します
体育館などの舞台幕に入っている文字などは この方法で作られているようです
色々と研究しているうちに
ジグザグ縫いの振り幅や送り幅を自由に設定できるコンピュータミシンを買って
自分で全部作れるようになってしまいました
少しづつ作っていくので 徐々に載せていきますね
おたのしみに